【都市型コンクリート住宅】 アトリエのある住宅
■建物の概要
芸術家のアトリエ付住宅です。
中央を南北に縦断する階段を軸に、西側がアトリエ、東側が住居スペースとなっています。
この住宅の玄関は屋上にあり、全面トップライトの玄関よりアトリエを見下ろしながら階段を下りアトリエへ至ります。
水平方向、垂直方向ともに最長の動線を歩くことにより、予想を超えた空間体験ができる家です。
■住宅への希望
①天井高さ4メートルのアトリエ
②アマチュア無線の無線室
③1階に母堂さまのための独立した住居
■主なデータ
●敷地面積:233.05平方メートル(70.51坪)
●建坪率:60%
●建築面積:105.80平方メートル(31.79坪)
●容積率:100%
●延床面積:188.67平方メートル(57.08坪)
●完成年月日:1989年8月
●施工:新倉技建
■スタジオ4設計のアイディア
◆ダイニング◆
コンクリート壁と鉄骨屋根の間にはスリット状のトップライトが設けられていて、太陽の角度によって壁面がいろいろな表情に変わります。
◆ダイニング見上げ◆
ダイニングからロフトにある無線室を見上げる。
上部はランマになっていて、プライバシーは守られながら、十分な光が入ってきます。
◆アトリエ◆
窓のない地下室のようなアトリエです。トップライトから一筋の光が差し込みます。
◆アトリエ◆
アトリエから屋上玄関方向を見る。
◆夕景◆
ランマとスリット状の開口部から、暖かい光がこぼれます。
■備考
フジテレビ「空間道楽」にて放映。
「新建築・住宅特集1989年12月号」、「建築文化1990年4月号」、「BOX1990年4月号」、
「意地の都市住宅2」、「LIVIBLE 90秋」、「毎日新聞1991年12月13日」に掲載。